活動紹介

韓国の中高生を“日本の国発祥の地”に案内!

金閣寺

最初に行ったのが金閣寺。子供たちは皆、「金箔もったいない」「少しほしい」と思ったようです。

韓国の中高生の団体を連れて、釜山から船で大阪まで行って来る5日間のツアーをしました。行き帰りの船の中でもセミナーを行い、大阪、京都、奈良と移動するバスの中でもずっと話し続けるハードな日程でしたが、子供たちと楽しく回りながら撮ってきた写真をここに一気に紹介してみようと思います。

「日本」という国の発祥の地を案内しながら、日本文化について理解をより深める教育ができたかと思いますが、行く前から引率の先生方が私の講義についてよく宣伝してくれたこともあって、本当にこの年代の子供たちとしては信じられないくらいに熱心に聴いてくれました。もちろん、今まさに実体で接する「日本」という体験に関する話であるから、ということもあるでしょうね。

旅行全体に「文化の違い」というテーマがあるせいか、ふつうより日本文化のよい点についてもよく理解してくれ、逆に一緒にいる韓国の仲間たちの自由なふるまいに葛藤したというかわいい感想もありました。

いずれにせよ、「日本人は日本文化のこういう構造とその追求する価値ゆえに、このように規則を守るし、他人に親切だ」という話をしたし、逆に「韓国人は韓国文化のこういう構造と追求する価値があってこう行動するんだ」という話に、「そういう理由があることに驚いた」とか、「韓国人としての正体性(アイデンティティ)」を感じたという感想もありましたよね。

以下に参加した子供たちの感想文を少しだけ紹介してみます。

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●学ぶべき点が多い日本の文化

「今回の旅行は、日本についてもっとよく知り、日本文化について勉強して学ぶ目的で行きましたが、思っていたよりも難しくなく、容易に学んで楽しむことができました。韓国文化と若干の違いがあり、日本について学ぶべき点も多かったです。たとえば、ゴミを捨てることから、他人を配慮することまでが、本当に学ぶべき点でした。

武藤講師が行く所ごとに旅行地を直接説明してくださって、本当に難しいことも簡単に理解することができたようです。ありがとうございます。もう一回聞きたい武藤講師のお話でした。

日本の文化財を観ながら、『ああ、日本にはこんな文化財があるんだなあ。韓国にはこんな文化財があったよなあ』ということも考えたし、帰ってからも、『ああ、そうだ、僕はこんなよい所にも行ったんだよなあ』と写真を観ながら思い返せそうです。

今回の旅行を助けてくれた先生方にも感謝し、武藤先生もいろいろと学ぶべき点を教えてくださり、とてもよい旅行だったと思います」(S.P/中3)

●受験が終わったらまた訪ねたい

「今回の旅行で多くのことを感じた。2日間を船で過ごしたが、飛行機に乗るよりもたくさんの時間を過ごせて、皆とより多く親しくなることができてよかった。

そして武藤先生の講義も本当に面白く、私が平素に知らなかった内容や、お話を生き生きと話してくださって、とても感謝であり、尊敬心を感じた。日本の方であられるのに、韓国語も上手で、歴史まで自ら勉強されて本当にすごいと思った。行く所ごとにバスの中で、その場所に関連する話をしてくださって、知らないことを理解できた部分が多くあった。

3日目は自由観光で、大阪の梅田で大きな観覧車に初めて乗った。怖かったけれど面白く、班員たちと思い出をつくることができてよかった。道頓堀に行ってショッピングもした。買いたい物は多かったけれど、衝動買いをしないように我慢した。

今回の旅行は感じることが多かった。特に韓国と日本の文化の違い!そして、直接日本でその違いを経験してみることも、本当にいい経験だったと思う。来年は高3なのでこういう時間もないだろうが、後から一人ででもまた日本を訪問したいと思った」(M.K/高2)

●自分たちの行動が申し訳なかった

「僕は実は今回参加した理由が、武藤講師の講義ゆえです。本当に4泊5日間、韓日の文化の講義だけを聴くだけでもいいと思いました。

でも来てみたら、遊びに行く雰囲気で、僕は皆が謙遜で厳粛であることを願いました。僕も韓国人ですが、地下鉄で、『ああ、やっぱり韓国人なのかなあ。日本に来たら日本の法に従わなければならないのに。お願いだから静かにしてくれ!降りる人が先じゃないか!ああ、先生が立っていらっしゃるのに座ってはいけない!』などと考えながら、僕は班長として申し訳ない思いでした。

韓国に帰ったら日本語を一生懸命勉強しようと思います。僕はJLPT(日本語能力試験)の4級しかなく、まだ日本語がよくできません。

僕は最初に船に乗った瞬間から、武藤講師のお話をずっと書き取りました。『この内容は後からみんなに教えてあげなければ』と思いました。お疲れ様でした。感謝であり、よかったです。“有難うございました(※日本語で)”」(S.K/高2)

清水寺に向かいます。

日本の美に触れられますね。

音羽の滝。ご利益を説明したけれど、あまりにも並んでいて飲むことは皆あきらめました。

韓国にはない「カミ」という固有語と日本にはない「ハヌル」という固有語の違いも解説。

二年坂。「転ぶと二年で死ぬ」とかいう変な話はあえてしませんでした。

お団子屋さんを体験。

いいですね。

もっといいですね。

有名な二年坂のお屋敷スタバ。

美しいです。

美味しい和食を体験。

冷やしうどんと炊き込みご飯。

所変わって奈良の東大寺大仏殿です。

圧倒的な迫力の大仏様。

東洋一の木造建築ですからね。

東大寺南大門の仁王像。こちらは快慶作といわれる口を閉じた「吽行像」ですね。

餌をもらえない広島の宮島の鹿たちと比べたら、毛並みのよさがまったく違いますね。

日本の伝統家屋を体験するためにここへ。

伝統的日本人の住まいの文化を見ます。

美しいですね。

格子の家です。

昔の台所のあり方は韓国と同じですよね。

迷い込んでいたオニヤンマを捕まえましたが、男の子も皆怖がっていました。

大阪城。

アツかったですけどね。

いい思い出です。

こちらは大阪のランドマーク梅田スカイビル。

空中庭園展望台に上りました。大阪周遊パスを使っているので無料です。

大阪の街を一望。

皆、周遊パスで班ごとに自由に大阪の街を観光。ステキな日本体験ですね。

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武藤克精

日韓比較文化学専門家/ 文化交流コーディネーター/ 日韓未来ハートタンク代表/ サムスン人力開発院講師/ 『サランヘヨ・ハングンマル』編集長

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